Little Nightmares 感想・レビュー:不気味でありながらもどこか可愛らしいホラーアドベンチャー
『Little Nightmares』をクリアしました。
プレイヤーは黄色いレインコートが特徴の女の子、シックスを操作し、彼女の何倍も大きな魔物たちが蔓延る船、モウからの脱出を目指します。

プレイ環境
・プラットフォーム: PC (Steam)
・OS: Windows 11
・CPU: Ryzen 5 5600X
・メモリ: DDR4-3200 32GB
・ビデオカード: GeForce RTX 3060 12GB
・動作: プリセット「超」、1080pにてほぼ全編に渡って120fpsをキープ
本作はプレイ中に言葉が用いられることがほとんどないゲームデザインが特徴のホラーアドベンチャー。上述した設定も公式サイトやストアページの説明を見て初めて分かるもので、ゲーム内で明かされることはありません。
加えて、フィールドの多くの場所に考察を迫るような印象的なシンボルがあったり、物語の展開も決してわかりやすいものではないというのもあり、そういった謎めいた雰囲気を楽しめる方向けの作品といえるでしょう。

ゲームは主に謎解きと巨大な化け物を相手にしたステルス要素の二つを中心に進行していきます。
この内、ステルスを要求される場面は必ずしも正解が一つには定められてない場合もあり、見つかっても逃げたり隠れたりという形で対処も可能なため、攻略法を考える楽しさや鬼ごっこやかくれんぼに近い緊張感を感じれる、この作品ならではの特徴的なパートと言えるでしょう。
初見殺しと思えるような、試行錯誤を繰り返しながら正解を探し出していく場面も少なくありませんでしたが、チェックポイントが頻繁に更新されるのに加えてやり直しのロードも早いため、そういった繰り返しもそれほど苦には感じませんでした。

本作において特に見事だと感じたのはその独特のアートデザインやグラフィック。
主人公であるシックスやマスコットキャラクター的な立場のノームはもちろん、数々の敵キャラクター達や舞台となるモウにいたるまで、不気味さの中にも愛らしさ、冷たさの中にも暖かさという、普通であれば相反するであろう要素を併せ持つ独特のデザインで描かれており、どこか海外の絵本や童話を思わせる雰囲気にはとても魅力を感じました。

一方で不満に感じたのは画面の暗さ。
明かりのない場所では自分がどこにいるのかを見失ってしまいやすく、奥行きがある3Dアクションでありながらカメラが横スクロールのゲームのように固定されている設計もあって、「距離感がつかめず何気ない場所で落ちたり、ジャンプを誤って死んでしまう」というようなことが何度かあり、ストレスを感じました。
またボリュームについても、謎解きに手こずりながらも本編クリアまでの時間は3時間弱で、終盤のチャプターは尻すぼみ的に短くなっていくのもあり、物足りないと感じたのが正直なところです。
(DLCはチャプター数こそ本編よりも少ないですが一つ一つは比較的長めに作られており、こちらではボリュームについて不満を感じることはありませんでした)

総評
独特のデザインと謎めいた作風が特徴のホラーアドベンチャー。
ボリュームに物足りなさは感じましたが、そういった欠点を補って余りある独自の魅力を備えた作品でした。
続編である『Little Nightmares 2』も、時間を見つけて是非プレイしてみたいと思います。
